<< 「昨今」(福地筆) | main | 喜多尾浩代 『そこふく風』 〜特別編〜 #2 2015年 5月 16日(土) am 9:10 start (am 9:00 open) >>
北里義之・2015/5/16 喜多尾 浩代:そこふく風 特別編♯2


5月16日(土)楽屋の窓と玄関の扉を開け放して風を通し、たくさんの小さな記憶を閉じこめた喫茶茶会記を朝の時間のなかに開く、「身体事」の喜多尾 浩代さんによる『そこふく風 特別編♯2』がありました。涼しい風が通ったり、朝の光が降り注いだり、近くで仕事をする人の声がしたり、行燈のような暗さの照明のなかを動いたり、小雨が降りはじめたりという環境を、ていねいに、繊細に感覚していく身体を介して、その場に居あわせた人の感覚が同時に開かれていくという参加型パフォーマンス。観客が観客のままでいられなくなり、環境のなかに溶けこんでしまう体験が、気持ちよさとして(あるいは、たしかな感覚として)身体に残ります。前回[2014年7月19日]も参加させていただいたのですが、季節の違いはもちろん、写真撮影をされた平尾菜美さんとの共演ではなかったこと、参加者が5人から11人に増えたこと、そしてなによりも二回目であることなどが、みなさんの自由の感じ方に影響を与えていたように思います。楽屋の奥から出発して暗い大部屋へ、さらに喫茶室を抜けて外へ出ると、小雨が降る路地を表通りまでという動線は同じでしたが、これはあらかじめ予定していたということではなく、環境に身体を開きながら動いていったときの結果という、ある意味での必然だったようです。

北里義之
http://news-ombaroque.blogspot.jp/
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