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北里義之・2015/12/1 木村 由:ひかげぼっこ[5回目]


121日(火)には、木村由さんの無音独舞「ひかげぼっこ」がありました。本年4月にスタートした喫茶茶会記の隔月シリーズで、これが通算5回目の公演。この時間帯での開催は今回が最後となり、来年度からは喫茶茶会記の深夜廟シリーズに移行します。ステージ中央と縦格子の壁にうっすらと光があたるだけの照明は極度に光量がなく、白いシーツを床に敷いて乗ったときに影が出たり、角度の加減で天井からの光が顔に入ったりするときにぼんやり表情がわかったりする程度。闇の深さはシリーズ最大のものとなりました。チラシ文にあるように、まさしく「闇間に揺れる蠢く」公演となった今回は、照明が作る影のなかで踊ったこれまでの公演とも少しありようが違い、「ひかげぼっこ」というよりは「闇ぼっこ」の印象。闇のなかで想像力が沸々とします。かたや、公演の後半、縦格子の壁に体当たりしたところからがらっと雰囲気が変わり、壁を擦ったり、下駄を履いたり、手にした枯れ枝で音を出したりという、闇のなかのポルターガイスト状態となりました。これは闇に蠢く前半に対して破壊的な作用があったと思います。環境のなかに身体を置くというシンプルさから出発した「ひかげぼっこ」にとって、踊りにこうした転調や展開が持ちこまれたのも大きな変化と思います。

 
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