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「Daddy's Socks VS 喫茶茶会記 ジャズ喫茶店主・友情的闘争」喫茶茶会記店主筆
20180623

近年ジャズ喫茶関連のお客様のトポスとなっている
Daddy's Socksさんに先日参る。
様々な情報交換を行いつつ、
店内にリー・モーガンの超格好良い写真があるので
いきなり場数の多い私は闘いを仕掛ける。
「リー・モーガンで好きな三枚はなんですか?」
この質問で対象者の資質を私は長年の経験で見抜くことが可能だ。
いくら博識でも感動体験とは別の領域だからである。
オーナーの小野さんは即応する。
まずこの時点で凄い。
はじめに「キャンディ入れちゃっていいですか?」と私に聴く



この質問の仕方にはジャズマニアしか知り得ない深い意味がある。
入門本に必ずあるのでとりあえずという側面と
例え耳タコ盤であっても死線を潜り抜けたジャズファンであれば
どうしても三本の指には入れるであろうという確信においての側面である。
無論、小野さんは後者である。

二枚目は「ジゴロ」。茶会記にもLPがあるにはあるのだが納戸にしまっていて反省。
正直ガッツリ聞いていないのだ。恥ずかしい。今度大音量できかないと。



三枚目はコーンブレッド。このB面はわたしもヘビーローテーションをしていた
時代があり、店の店主同志の友情感覚に増幅がかかる。



さて、私の三枚はなににするか
先手逃げ切りで小野さんの深さに正直参ってしまった。

いまさら玄人ぶってジャケがクールな「ライトハウス」「クッカー」や「インディード」
をだしたとしてタイに持ち込むのも悲しい話。

ピンチ。

そこで私は負けることにした。

負けの美学。それはジャズに相応しいのである。

ブルーノートラストセッション。これしかない。



リー・モーガンはブルーノートで育ってきたといってよい。
かつ、わたしはリー・モーガンの現在に連なる影響力に焦点をあてた。
ラストセッションのテナーはビリーハーパー。
私の好きなテナーである。
ハーパー作曲の「クロケットバレー」は
ラストセッションはもとより
ブラックセイントの一番目のアルバムにも収録されている。
私の座右の曲だ。



アジアでのコンサート盤でも然り。一貫性の極み



ビリーハーパーの男気にはリー・モーガンへの畏敬がある。
採用したトランぺッターには皆そのような面影がある。

私の三枚はこの確信的三枚だ。

反則負け。なのだが、からかいのない本気の負け。
そのことを少しの人でもわかってもらえれば幸いである。


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