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「drawing breathの力は生きる励みの一例 2020/3/29 叙景」喫茶茶会記店主筆


吉島智仁さんより

冬が物足りなかったのか、春が来たのを喜ぶように咲く桜の上に雪が降る朝でした。

桜をみるたびに1年前、5年前、10年前と、過去を思い出したりします。
僕らは生き物として当たり前のように歳をとり、昇った日が沈むようにいつか消えてしまいますが、そんな僕らが消えてしまった後もきっとずーっと花の咲く季節は何度もやってくるでしょう。

素手でフロントガラスに積もった雪を払いのけて、いつものように音楽を作る場所に行き、素晴らしい音楽家といつものように音楽をやります。

ほとんど車の通らない雪の中、ポールブレイのピアノソロが静かに流れる車内は別世界のようで、運転している自分が冷たい空気の中に溶けてしまいそうでした。

行川さをりさんと松本治さんとのトリオ、"drawing breath"のライヴは2回目。
誰もいない暖かな部屋の中で、2人の呼吸を聴いていると全ての不安が嘘のようになくなっていきました。

たとえ誰もいなくても、せめてこの美しい音楽だけは残そうとカメラを回すと、ありがたいことにお客さんが予想を越えて来てくださって、その全ての呼吸が音楽の一部となりました。

こんな大変なときに、"音楽をやろう!!"といってほんとに素晴らしいものを作ってくれた行川さんと松本さんに、そしてお店を開けてくださった店主の福地さんに、それからこんなときに万全の態勢で来てくださったお客さんに、心から感謝します。

音楽があったから10数年ぶりの友人との再会もあったし!

音楽は祈りです。
誰かのためとかそういうものでなく、ただ全てに対して言葉にならない祈りを音にするだけ。

このいかれた時間が一刻も早く終わりますように。

次は夏の終わりに。

drawing breath
行川さをりvo
松本治tb
吉島智仁ds
"Spring can really hang you up the most"」







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